ひろしま文化振興財団
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実践!アウトリーチ講座〜アートを届けるコーディネート力を高める〜


アウトリーチ講座 事業レポート

今回は、実践をともなう研修を実施しました。
まず、アウトリーチの基礎的な講座と模擬体験を文化施設職員とアーティスト合同で行い情報を共有しました。その後、アーティストを対象としたプログラム研修を実施し、施設職員がコーディネーターとなり小学校でアウトリーチを実践。後日、その報告会を実施しました。
(助成:財団法人地域創造)

■募集案内はこちら→「実践!アウトリーチ講座〜アートを届けるコーディネート力を高める〜」


ステップ1

研修風景

日時

7月4日(木)11:00〜18:00

会場

広島市東区民文化センター

講師

児玉真氏、田村緑氏、高橋千絵氏

対象

市町文化担当職員・文化施設職員・アーティスト

参加者数

研修風景

30名

内容

〇アウトリーチの基礎講座と模擬アウトリーチ体験
 講師の児玉さんから、「アウトリーチとはいったい何であるか」について、アウトリーチの歴史を踏まえたお話がありました。受講者は、アーティストがホールから出て町で演奏する以上の広がりが必要というアウトリーチの現状を知り、聴いてもらうだけではなく“繋がり”が重要と感じていました。
 「アーティストからみたアウトリーチについて」と題し、オーボエ奏者の高橋さんからは、これまでの経験やアウトリーチへの取組み方・プログラムの作り方といったアーティストならではのお話がありました。特に受講したアーティストには共感する点が多かったようです。
 ピアニストの田村さんによる模擬アウトリーチでは、ピアノの構造を体感したり、曲のイメージを言葉にしたりなど、聴くだけではないアウトリーチを体験しました。アウトリーチを初めて体験するという受講生も多く、刺激的な体験となったようです。

アーティストプログラム研修

研修風景

日時

7月5日(金)10:00〜17:00

会場

広島市東区民文化センター

講師

児玉真氏

対象

アーティスト(担当施設職員)

参加者数

10名

内容

〇アウトリーチプログラム作り
 今回実践を行うはつかいち文化ホールさくらぴあ、呉市文化ホールが募集したアーティストが集まり実践するプログラムを作成しました。なおアーティストは、小学校で行う小規模アウトリーチを実践でき、今回の研修に参加すること、地元に縁のある方、として募りました。
 引き続き講師は児玉さんが務め、演奏家が持つべきスキルについての講義のあと、マーケティングの手法を参考にそれぞれがプログラムを検討しました。その後プログラムを発表し合い、本番目指して各自が宿題を持ち帰ることになりました。

実践1 はつかいち文化ホールさくらぴあ

【ランスルー】

研修風景

日時

10月2日(水)16:00〜20:00

会場

はつかいち文化ホールさくらぴあ小ホール

講師

児玉真氏

アーティスト

前田悠貴氏(サクソフォン)、工谷明子氏(ソプラノ)

内容

 実際に行うプログラムを再現。ちょっとした言葉遣いからプログラムの流れなどを講師と文化施設担当者とともに確認しました。明日が本番という限られた時間の中、演奏曲目の追加といったプログラムの見直しもアーティストは取組みました。

【本番・反省会】

実施日

10月3日(木)

場所等

廿日市市立小学校 3年生 26名/3年生 23名

実践2 呉市文化ホール

【ランスルー】

研修風景

日時

10月8日(火)14:00〜18:00

会場

呉市文化ホールリハーサル室

講師

児玉真氏

アーティスト

愛音の会(呉市文化ホール育成団体:武安宏子氏(クラリネット)、青山邦恵(メゾソプラノ)、田村智早(ピアノ)/森川文絵(フルート)、五十川圭子(フルート)、徳満しのぶ(ピアノ))

内容

 実際に行うプログラムを再現。黒板に貼りだす掲示物は見えやすいか、子どもたちに伝わりやすい表現かなどを講師と文化施設担当者とともに確認しました。スムーズな流れを作り出すためプログラムの順番を変更したり、子どもたちのさまざな反応を想定したり、本番に向けて具体的な対応を検討しました。

【本番・反省会】

実施日

10月9日(水)

場所等

呉市立小学校 4年生 21名/5・6年生 30名

ステップ2

研修風景

日時

11月7日(木)10:30〜15:30

会場

広島市まちづくり市民交流プラザ

講師

児玉真氏

対象

市町文化担当職員・文化施設職員

参加人数

14名

内容

〇アウトリーチ報告会・まとめ
 はつかいち文化ホールさくらぴあ、呉市文化ホールの担当者から事業の流れや当日の様子、課題について報告があった後、講師の児玉さんからコーディネーターについてお話がありました。
 文化施設職員は、アーティストや学校など地域のことを知ることができ、その調整役を担うことができます。コーディネーターとして文化施設の役割をさまざまな立場の人へ説明する力が必要なのかもしれません。