メセナとは?
直接的・即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、企業市民の自覚に基づき、長期的視野で、社会貢献の一環として行う芸術文化支援
メセナの歴史
日本のメセナは、世界のトップレベル。民間による芸術文化支援の長い歴史がある。日本が欧米諸国に比べて遅れているのは「メセナ運動(社会に企業メセナの意義を啓発・普及すること)」
メセナ=見返りを求めない支援?
90年代当初は、企業の広告宣伝活動とは一線を画す見返りを求めない支援という解釈が一般的であったが、これでは続かない。現在では、企業のブランドイメージの向上や、社会(顧客)とのコミュニケーションの構築など、長期的に見て何らかのメリットがあることは当然という考え方に変わっている。
メセナと社会貢献活動
社会貢献活動という大きな枠の中に、メセナという分野がある。
メセナの形態
- 自主事業(文化事業の主催、文化施設の開設・運営、顕彰、企業財団の設立)
- 他団体への支援 … 資金支援(協賛、寄附)、非資金支援(会場提供、広報支援、商品提供等)
CSR(企業の社会的責任)とメセナ
CSRも国際規格が2010年頃に決まることになっている。CSRとしてのメセナは、「こういうことをすると、さらに良い社会になる」といった社会に付加価値を与える活動
最近のメセナの傾向
最近は、独自性(本業を活かした我が社ならではを追求)、複合型(広島では、平和と文化を組み合わせた活動が多い)、パートナーシップの重視、地域・コミュニティの重視、参加型の重視(市民、社員、学生等の参加)が特徴
セミナー終了後、受講者及び講師、主催者等、計38人が参加し、情報交換会を行った。
沖田孝司氏によるヴィオラ演奏(ピアノ伴奏は奥様の千春氏)も行われた。
また、参加者による(自館、自社、自団体、自分の)活動PRタイムでは、多くの方々が積極的に名乗り出て、活発な活動紹介が行われた。
企業、文化施設、行政、NPO、アーティスト等、多様な背景を持つ参加者が、和気あいあいとした雰囲気の中で互いに情報交換を行い、交流を図った。