けんみん文化祭ひろしま’13文芸祭
トップページ 事業概要 けんみん文化祭ひろしま'13 文芸祭 入賞・入選作品発表 【俳句】木村里風子 選

【俳句】木村里風子 選


※コンピューター環境で表示するため横書き表記としています。ご了承ください。

小・中・高校生の部【特選】

作品 学校名 お名前
磯の香や島にぎわせてちりめん漁 福山市立走島中学校三年 金尾 星花
【評】忙しい漁の様子を素直な心で捉えている。ちりめん漁の実態が目に見えるようである。
たんぽぽは小さな命をとばすんだ 坂町立横浜小学校二年 高江洲 彪
【評】たんぽぽの花がわたとなって飛散する様子を大切な命をとばしたと感じた心がよい。
通学帽隠れては見え青田波 府中市立国府小学校六年 大川 汐里
【評】稲の丈が伸びて通学する子の姿を見え隠れする。稲の育ちと子らの育ちの両方が伝わってくる。
目を閉じて八月六日忘れずに 県立廿日市西高等学校三年 皆田 百花
【評】何よりも平和、広島では毎年平和を祈る式典が八月六日。この日は忘れてはならない日である。
母の膝うちわの風に子が眠る 清水ヶ丘高等学校一年 大田 雛姫
【評】膝に眠る子に対し、やさしいうちわ風を送る母の情が一読して伝わってくる。

小・中・高校生の部【入選】

作品 学校名 お名前
トマトはね赤いようせいがぬったんだ 東広島市立寺西小学校二年 テナント真莉子
つばめの子くろうは知らず食べている 東広島市立寺西小学校四年 小椋龍太郎
草のつるテントウ虫がわたってる 尾道市立三成小学校六年 井口 実穂
雲ながめ大の字になる夏の芝 尾道市立三成小学校六年 中林 瑞貴
せみしぐれ朝だスイッチオンにする 広島市立可部小学校五年 永冨 敦史
ささゆりのにおいの向こうに白い花 福山市立広瀬小学校三年 村上 芽生
春風に植物たちがささやくよ 坂町立横浜小学校四年 花岡 実咲
蝉の声くぐりて朝の墓参り 福山市立城南中学校二年 鞆川 慎一
夏祭り屋台が町を飾ってる 広島市立矢野中学校三年 片木 愛実
異国語の飛び交う五合目夏休み 福山市立城北中学校二年 坂口 空良
花火上げ夜空に浮かぶ花畑 福山市立福山中学校一年 安藤 瑠那
夏の空夜空に浮かぶ白鳥座 福山市立幸千中学校二年 伊瀬知 諒
縁側で家族で飛ばす柿の種 福山市立福山高等学校二年 今田 博之
電線のたるみも消える帰燕かな 県立尾道北高等学校一年 川本 綾乃
自転車と坂道くだる赤とんぼ 県立尾道北高等学校一年 新田美弥子
向日葵と背比べする子どもたち 清水ヶ丘高等学校一年 山中 理惠
夏の夜や太鼓の音が鳴りひびく 清水ヶ丘高等学校一年 池田 彩野
夏休みふと気がつくとあと三日 県立忠海高等学校二年 寺川 敏美

一般の部【特選】

作品 地域 お名前
陶工の寄せ墓尖り鵙猛る 安芸郡府中町 有田 照美
【評】陶工は大陸から呼び寄せ、日本の陶器界の発展に尽された。尖った墓はいかにも大陸の生活の伝統の名残り。
酒蔵の壁塗る匂ひ鰯雲 広島市 亀井 朝子
【評】春に出荷する新酒造りの準備に入るが先ず酒蔵の外観からということか。生まれ変る壁に新しい匂いがする。
真つ直ぐな鉄路の先の黄砂かな 廿日市市 平井 禮子
【評】真っすぐに伸びた鉄路の行先は、黄砂の発見によるイメージは大陸か。
釣舟の舳先掠める帰燕かな 広島市 川西 順子
【評】秋深くなると燕は集団で南へ渡る。沖に出ていた釣舟の舳をかすめたのは帰燕の挨拶か。
赤牛の焼印百番雲の峰 広島市 岡村 竹畔
【評】放牧された牛の群れの中に百番という焼印を発見、牛の数の多さ、広々とした平野は、雲の峰が証明した。

一般の部【入選】

作品 地域 お名前
父の日や遺愛の魚籠に花を活け 広島市 小川 文子
二つづつ芒種の畦に大豆埋む 東広島市 武田 弘子
作り笑ひして病室の初鏡 広島市 爽 いずみ
回天の発進基地や海月浮く 福山市 三好 一空
家を出る棺に軒の雪滴 安芸郡府中町 石橋 康徳
県北の家あるごとに掛大根 広島市 池田 萩邨
雲の峰トランペットの澄みわたる 三原市 上村 純治
玩具箱ひつくり返したる暑さ 福山市 山本 昭夫
古書店の暇な一日や金魚鉢 廿日市市 吉川 雅晴
春満月配流の島の松黒し 広島市 坂本 明美
里山の暮れゆく鐘の朧かな 広島市 井原 淑子
昼酒の海人の仮寝や青瓢 福山市 小林 聖二
鰯雲湖畔に白き美術館 広島市 大久保喜久子
井戸の神祀らるる島梅雨の蝶 広島市 石井三和子
八朔や水たつぷりと刃物研ぐ 東広島市 寺田 記代
男坂越ゆれば郷の秋祭 福山市 戸原 澄清
発掘の遺跡を渡る秋の風 庄原市 矢崎 稔子
秋燕に母艦レーダー回り初む 広島市 小路 律子
病床に手のひらかへす踊唄 府中市 背尾 則子