ひろしま文化振興財団
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第4回広島文化新人賞・受賞者詳細


個人の部(美術−日本画)

大庭 孝文おおばたかふみ 氏(広島市)

大庭 孝文 広島市在住、35歳。美術家。広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了、博士後期課程単位取得満期退学。現在、広島市立大学芸術学部助教を務めています。
学生時代から個展、グループ展、企画展で作品発表を続け、卒業制作は「広島赤十字・原爆病院賞」を受賞し、買い上げとなりました。卒業後は「新進芸術家育成交流作品展」優秀作品賞など、若手日本画家を対象とした賞を中心に数々の賞を受賞。
伝統的な日本画材料とアクリル絵の具等現代的な素材を組み合わせた、繊細かつ現代的な独自の作風を追求。制作活動は旺盛であり、作品発表の場を香港、ドイツなど海外にも広げています。
また、大学教員として県内美術館などで公開講座を企画実施し、地域の文化芸術の発展に寄与しています。


個人の部(メディア芸術−インタラクティブアート)

笠井 美里かさいみさと 氏(広島市)

笠井 美里 広島市在住、27歳。比治山大学短期大学部専攻科美術専攻卒業。現在、映像作家、ビジュアル・ジョッキーとして制作活動を行っています。
インタラクション、映像など多面的な形態をもつ表現を得意とし、個展・グループ展での作品発表のほか、安佐南区民文化センターとの共催グループ「シアターレトロマーケット」でプロジェクションマッピングを用いた「ひばくポンプ」の舞台演出や、獅子舞が舞う動きをセンサーで認識して舞踏と映像との連動を試みた、横川を舞台にした作品「サイバー獅子舞DJ」など、最先端のデジタル技術と土着文化を融合させ、地域の文化に深く入り込んだ参加型アート作品を制作。
横川でのギャラリー運営、プロジェクションマッピングのワークショップといった地域社会におけるアート普及活動にも積極的に取り組んでいます。
2017年「総務省地域発デジタルコンテンツ」総務大臣奨励賞、「第5回新県美展」映像部門優秀賞などを受賞。


個人の部(音楽−声楽)

小林 良子こばやしよしこ 氏(広島市)

小林 良子 広島市在住、45歳。エリザベト音楽大学大学院修士課程修了。現在、エリザベト音楽大学准教授。広島シティーオペラ推進委員会委員も務めています。
広島を拠点に、オペラ、コンサートへの出演のほか、様々な演奏家との共演など、県内外で精力的な演奏活動を行っています。
また、社会貢献として、東日本大震災復興チャリティークラシックコンサートをはじめ、各種チャリティーコンサートのほか、地元合唱団、県内小・中・高等学校で演奏活動を行っています。
「第10回大阪国際音楽コンクール」グランプリ、「日墺文化協会フレッシュコンサート」最優秀賞など、数々の賞を受賞。


個人の部(音楽−インストゥルメンタルポピュラーミュージック)

千嶋 里志ちしまさとし 氏(広島市)

千嶋 里志 広島市在住、41歳。国立音楽大学応用演奏学科卒業。広島文化学園大学客員教授。サックス&エレクトーンユニット「大瀬戸千嶋」のエレクトーン奏者。
「大瀬戸千嶋」として、ひろしまフラワーフェスティバルに2006年から連続出演、FMちゅーピーのパーソナリティーを10年以上務めるほか、全国ツアーを開催、中国・タイなどで海外公演も行っています。
大学では通常のレッスンに加え、「ポピュラー・セッション」と称する授業を担当。クラシックからポピュラーまで幅広いジャンルでの音楽活動を通じて、新しい形の音楽セッションを探求し、その実現を目指しています。
これまでに作業所と協力して取り組むコンサートや地元企業と協力してチャリティーコンサートを開催。タイでは子どもたちに慈善公演を行い、音楽活動を通じて地域貢献と国際的な社会貢献に長年携わっています。


個人の部(メディア芸術−アニメーション)

西原 美彩にしはらみさ 氏(広島市)

西原 美彩 広島市在住、32歳。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。現在、広島市立大学芸術学部非常勤助教。日本アニメーション協会会員。フリーランスとして制作活動を行っています。
主に短編アニメーションを制作し、大学卒業制作「男と青虫」をはじめ、「二十億光年のくしゃみ」、「そぞろ」、「鬼、布と塩」を制作。いずれも線描ならではの表現「メタモルフォーゼ」を用いた作品で、動きに独特の面白さがあります。
特に「鬼、布と塩」は、独自の視点から広島の伝統文化(神楽、藻塩)と現代のアニメーション表現を結びつけることで、新たな魅力を生み出しており、国内外の映画祭などで高く評価され、多数の受賞歴をもっています。
2014年「男と青虫」が第2回新県美展優秀賞受賞。
2022年「鬼、布と塩」が第9回新千歳空港国際アニメーション映画祭北洋銀行賞受賞、2023年には第18回吉祥寺アニメーション映画祭ジブリ美術館賞受賞など、多数受賞。


個人の部(地域文化−郷土史・誌研究)

野毛 幸司のもこうじ 氏(福山市)

野毛 幸司 福山市在住、39歳。小・中学生時代から福山城に関心を持ち、現在も会社員のかたわら、福山市文化財協会、福山城博物館友の会など、いくつもの文化団体に加入し、独自に研究活動を行っています。
福山城に関する資料を収集し、「福山城博物館友の会だより」(発行:福山城博物館友の会)、「文化財ふくやま」(発行:福山市文化財協会)へ定期的に論文を寄稿。史跡福山城跡サイン整備作業部会に参画した2022年には、櫓の名称がこの1世紀誤読されていたこと及びその経緯を解明した実績があります。
また、福山城ボランティアガイドや講演会を行い、福山城の魅力を広く紹介しています。
講演会やボランティアガイドを通じた地域活動や福山城の研究・発表を通じて、地元福山の歴史文化の発展に貢献しています。


広島文化新人賞贈呈式

2023(令和5)年12月20日(水)14時〜サテライトキャンパスひろしまにて、当日は当財団役員立会いの下、大庭孝文さん、笠井美里さん、小林良子さん、千嶋里志さん、西原美彩さん、野毛幸司さんに賞状と副賞が手渡されました。

左前列2番目から大庭さん、笠井さん、小林さん、千嶋さん、西原さん、野毛さん

左前列2番目から大庭さん、笠井さん、小林さん、千嶋さん、西原さん、野毛さん

大庭孝文さん

大庭孝文さん

笠井美里さん

笠井美里さん

小林良子さん

小林良子さん

千嶋里志さん

千嶋里志さん

西原美彩さん

西原美彩さん

野毛幸司さん

野毛幸司さん