ひろしま文化振興財団
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第3回広島文化新人賞・受賞者詳細


個人の部(美術−絵画・彫刻)

木村 翔太きむらしょうた 氏(広島市)

木村 翔太  広島市在住の29歳。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。現在は、ひろしま美術研究所専任講師。
 木彫作品では「縄」を題材にして「雲」を表現する。捻じれなど独特の性質を生かし、ダイナミックな量感と独自の視点による雲の質感を作り上げ、絵画では「電柱」を作品の主軸として扱い、日常と非日常を交差させる世界観で見る人を惹き付けている。
 児童から大人までを対象とした「美術教室ニワトリクラブ」を設立し、ワークショップやアートスクールを開催している。2021年に東広島市でアートギャラリー「GALLERY HIGHLIGHT」を設立、展覧会やワークショップを開催し、地域の文化芸術の発展に貢献した。活動範囲を東広島市から広島市へ移行しつつより新たな企画でコミュニティの場となるよう計画している。
 2022年から東広島市美術展無鑑査作家となる。


個人の部(美術−彫刻)

久保 寛子くぼひろこ 氏(広島市)

久保 寛子  広島市在住の35歳、美術家。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。テキサスクリスチャン大学院美術修士課程修了。
 先史芸術や民族芸術、文化人類学のリサーチをベースにしながらブルーシートや軍手といった生活に身近な素材を用いて農耕や偶像をテーマに作品制作を行っており、野外作品においてはその土地の環境に呼応しながら、ダイナミックで象徴的な造形表現をしている。
 2017年に広島市営基町高層アパートの一角に「Alternative Space CORE」という多目的スペースをオープンし、現代美術をはじめ、様々なジャンルの文化を発信し、ブロックパーティーも定期的に開催することで基町地域に根付いたスペースとしての運営を行っている。
 2017年、六甲ミーツ・アート公募大賞グランプリ受賞。2021年、「Alternative Space CORE」が第1回社会彫刻家アワードを受賞。


個人の部(美術−工芸)

高山 尚也たかやまなおや 氏(広島市)

高山 尚也  広島市在住の41歳、漆芸作家。家業である仏壇業を営む株式会社高山清の専務取締役。伝統工芸的広島仏壇の製作や修復も手掛けている。
 京都での修業で蝋色磨きの技術を習得したのち、4代目として家業に従事。2018年より漆器制作に着手し始め、2019年の第62回日本伝統工芸中国支部展に出品した作品が入選したのを皮切りに、短期間で数多くの賞を受賞し実績を築いている。2021年度には広島の特産品「ザ・広島ブランド」として、手掛けた漆器が、「広島漆芸」として認定された。「広島漆芸」は広島仏壇の塗師の技をさらに磨きをかけて独自に開発した新しい工芸品であり、注目を集めている。また、大学等で研修会講師として広島の伝統文化を次世代に繋ぐ活動も行っている。
 2020年、第45回全日本伝統的工芸品公募展で乾漆お猪口「CORO」が日本商工会議所会頭賞を受賞。


個人の部(美術−絵画)

FUJIWOふじを 氏(広島市)

FUJIWO  広島市在住の36歳、美術作家。比治山大学短期大学部美術家卒業。アーティストネームFUJIWOで広島を拠点に活動している。
 学生時代から作家活動を始め、国際AU現代美術会員として世界中の展覧会で作品を発表してきたが、これまで描かなかった動物をモチーフにしたことがきっかけで、本来持っている魅力ある明るさ、大胆さ、命に対する分け隔てのない作風が加わり、美術作家として大きく成長した。カラフルなアクリル画や、日用品を使用した作品を制作。美術表現としては、観る人を笑顔にし、元気や明るさや希望を感じさせ、前向きにさせる作風である。
 「横川ゾンビナイト」では、「広島フェイスペイント組合」として、「ゾンビ感染所」の運営とマネージメントを行うなど地域社会に美術を通して貢献している。


広島文化新人賞贈呈式

2022(令和4)年12月2日(金)14時〜サテライトキャンパスひろしまにて、当日は当財団役員立会いの下、木村翔太さん、久保寛子さん、高山尚也さん、FUJIWOさんに賞状と副賞が手渡されました。

贈呈式の様子
贈呈式の様子

前列左の2番目から木村さん、久保さん、高山さん、FUJIWOさん
前列左の2番目から
木村さん、久保さん、高山さん、FUJIWOさん
木村翔太さん
木村翔太さん
久保寛子さん
久保寛子さん
高山尚也さん
高山尚也さん
FUJIWOさんん
FUJIWOさん