ひろしま文化振興財団
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第2回広島文化新人賞・受賞者詳細


個人の部(美術−書)

井田 明宏いだ あきひろ 氏(広島市)

井田明宏  広島市在住の大学教員、28歳。筑波大学大学院博士前期課程を修了後、一般財団法人筆の里振興事業団筆の里工房(広島県安芸郡熊野町)で3年間の学芸員を経て、現在は安田女子大学文学部書道学科助教。
 書法(作品制作)と書学(学術研究)の両面に注力し、その相互効果により自身の能力を高め、日常の文字である漢字仮名交じりの書を作品制作の主軸に置いて、多くの人にとって親しみやすい「現在の日常の書」を芸術の領域に高めていく表現活動を行っており、一般の人を対象とした「書」に関するワークショップなど啓蒙活動も行っている。
 また、筆の里工房学芸員時分より、熊野筆の歴史と技術の伝承に関する資料収集や整理に携わり、現在は熊野町や関係団体と連携し、熊野筆の県無形民俗文化財登録に向けて調べを継続している。 2019年に毎日書道展で公募部門最高賞の「毎日賞」、2021年に高野山競書大会で最高賞の「弘法大師賞」など、全国規模の公募展での受賞を重ね、毎日書道会では会員として無鑑査出品資格を得ている。


個人の部(美術−映像・彫刻)

諫山 元貴いさやま げんき 氏(広島市)

諫山元貴  広島市在住の美術家、34歳。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。現在は、広島県廿日市市に共同アトリエ
 「スタジオピンクハウス」を構え、制作活動に加えて若手作家の活動を支援する事業を企画運営している。
 学生時代は彫刻を学び、代表作である映像作品(Orderシリーズなど)は陶芸の技法を利用するなど造形作業も多く、唯一無二の手法を用いた映像となっている。近年は、その映像作品と別のオブジェを共に展示するといったジャンルを超えた表現、展示をしている。
 また、作品発表の場を美術館やギャラリーではない場所で積極的に行うなど、環境の一つとして映像作品が置かれるための開拓にも取り組み、文化芸術の発展と地域住民が自然と芸術に触れることが出来る環境の実現を目指している。
 「NONIO ART WAVE AWARD 2019」(ライオン(株)主催)では1632作品中第一位であるグランプリを受賞。


個人の部(美術−絵画)

手嶋 勇気てじまゆうき 氏(広島市)

手嶋勇気  広島市在住の32歳、画家、広島市立大学芸術学部非常勤助教。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。
 母校で教鞭を持つ傍ら、絵画クラブの講師や同世代の画家、彫刻家らと共同で「Hiroshima Drawing Lab」を設立し、展覧会やイベントの企画のほか、広島県廿日市市の共同アトリエ「スタジオピンクハウス」にギャラリーを開設し、学生や若手作家の展示、勉強会の場所として利用する事業の企画などをしている。
 近代の絵画シリーズ(AIDシリーズ)は、スマートフォンのアプリで描いた広島の風景画を絵の具で精巧に複写した油彩で、現代的な手法と古典的な技法を交えることが可能な独自の制作方法であり、学生時代に研究した写実絵画の古典技法(フレスコ画やテンペラ画など)による画力と技法の発展が現在の抽象度が高い表現で活かされた作品である。
 2021年、「sanwacompany Art Award/Art in The House 2021」(株式会社サンワカンパニー主催)グランプリを受賞。

広島文化新人賞贈呈式

2021(令和3)年12月6日(金)14時〜 サテライトキャンパスひろしまにて、当日は当財団役員立会いの下、井田明宏さん、諫山元貴さん、手嶋勇気さんに賞状と副賞が手渡されました。

武田理事長
武田理事長
前列左から3番目から、井田さん、諫山さん、手嶋さん
前列左から3番目から、井田さん、諫山さん、手嶋さん
井田明宏さん
井田明宏さん
諫山元貴さん
諫山元貴さん
手嶋勇気さん
手嶋勇気さん