個人の部 (美術−彫刻)
伊東 敏光 氏(広島市)
1994年に創設した広島市立大学芸術学部の教員として、 大学の立ち上げから尽力した。旧広島大学学校教育学部図書館、旧宇品陸軍糧秣支廠倉庫、サントリー宮島工場を活用した「都市の成熟と芸術の役割―歴史的建造物と芸術の共振展」を企画、作品展示するなど、彫刻と歴史的建造物、都市のあり方を繋げる新しい文化的試みを進めた。
県内外で地域密着型のアートプロジェクトを数多く手がけるとともに、アートディレクターとして若い芸術家の後進育成にも努めた。国内外での美術展に参加し、精力的に作家活動を続ける一方、様々な広島の美術展で審査員を務めたり、児童や一般の方を対象にしたワークショップを開催するなど、広島における芸術文化の裾野を広げる取組みを牽引している。
個人の部 (美術−写真)
藤岡 亜弥 氏(東広島市)
文化庁「新進芸術家海外派遣制度奨学生」としてニューヨークに滞在後、広島県内で活動を始め、地域おこし協力隊員として赴任した東広島市で活動を続けている。
ヒロシマをテーマとした連作で女性では初となる伊奈信男賞を、また三大写真賞である林忠彦賞、木村伊兵衛賞を受賞し、東京のほか海外でも多くの個展を開催している。
東広島市では、地域住民と協力し、ダムで水没した村の記憶をたどる冊子づくりなど、民俗学的な分野にも挑んでいるほか、西条酒蔵通りを巡り、撮影した写真を展示するワークショップの講師なども務めている。