個人の部(文芸・詩)
アーサー・ビナード 氏(広島市)
アメリカ・ミシガン州生まれ。大学の卒業論文をきっかけに、表意文字・漢字・日本語に興味を持ち、卒業とともに来日。
日本語の名作を英訳するとともに、日本語での作詩をはじめ絵本やエッセイの制作、テレビやラジオへの出演等、幅広い分野で活躍している。
2001年には詩集『釣り上げては』で中原中也賞、2005年 エッセイ集『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞、2006年 絵本『ここが家だ』で日本絵本賞、2008年 詩集『左右の安全』で山本健吉文学賞を受賞。
2011年には、ヒロシマについて聴き、表現するために広島市内に住まいを構え、写真絵本『さがしています』を出版。
また、文筆活動と並行して、原爆と原発をヒロシマのレンズで見つめる講演活動も行っている。
団体の部(地域文化)
広島民俗学会(広島市)
1973年に設立し、現在 構成員97人5団体、活動歴39年。
1973年、高度経済成長に伴い日本人の生活様式が急激に変化する中、県内の民俗学の研究と普及、民俗資料の調査・保存等を目的に設立。
会誌「広島民俗」を年2回発行するとともに、春と秋に研究発表会やシンポジウムなどを開催。会誌に発表された論文や報告は、失われた民俗的な記録や新たな視点で発表されたものが多く、各地域における民俗遺産や文化財の保護、継承を進める一助となっている。
また、1988年からは、「広島民俗学会賞」を創設し、民俗学の調査研究に著しい貢献をされた方や民俗資料の保存・民俗行事等の伝承者を顕彰しており、現在まで19名に授与している。
広島文化賞贈呈式
2012(平成24)年11月19日(月)14時30分〜 鯉城会館ルビーにて
当日は当財団役員立会いの下、広島民俗学会会長 三村泰臣さんに、また、当日ご欠席のアーサー・ビナードさんには翌日当財団にて、賞状と副賞が手渡されました。
受賞者を囲んで
永野理事長から賞状と副賞の授与
アーサー・ビナードさん
受賞記念のサイン色紙
広島民俗学会会長 三村泰臣さん