個人の部(音楽・邦楽)
福盛智子 氏(広島市)
生田流筝曲地唄を、幼少時より京都の古典伝承者福森登至子に学ぶ。NHK放送出演や演奏活動のかたわら、同志社大学美術・芸術学専攻において、東西の比較芸術学より邦楽の日本独自の美意識を研究。
結婚を機に広島在住。リサイタル開催やカーネギーホールでのゲスト演奏などのほか、創作した十七弦演奏曲「山頭火」は平成2年度文化庁芸術祭参加作品となる。
1993年に広島邦楽連盟を設立し、1995年、ニューヨーク国連ホール、2005年ジュネーブ国連欧州本部ホールで「国連創立記念ヒロシマ平和コンサート」を開催、海外公演はハノーバーやモントリオールなど7カ国に及び、邦楽の魅力を披露し、邦楽文化の普及・発展に貢献している。
地元では、名勝縮景園や国宝不動院において鑑賞会を毎年開催し、学校での邦楽ワークショップを開くなど後進育成に尽力し、優秀な演奏家を多数輩出。本年度、「地域文化功労者文部科学大臣表彰」を受賞。
個人の部(文芸・小説)
平安寿子 氏(広島市)
フリーライターを経て、小説家となる。
1999年に「素晴らしい一日」でオール読物新人賞を受賞、審査員から『得難い才能』と高く評価された。
作品の多くは、庶民の日常を題材とし、登場人物が豊かな人間性をもってユーモラスに描かれている。
これまでに「グッドラックららばい」、「なんにもうまくいかないわ」、「くうねるところすむところ」など、21冊を上梓した。最新作は「ぬるい男と浮いてる女」。
小説家としての活動のほかに、地元広島のラジオ番組のパーソナリティも担当し、執筆活動とともに、地域に根ざした文化活動を行っている。
「ブンカッキーネット」オンラインマガジン掲載情報
団体の部(音楽)
広島西音楽家協会(廿日市市)
1988年に設立し、現在の会員数は202名を数える。
新進気鋭の若手演奏家を育成するために1989年に第1回目を開催した「新人演奏会」は、「さくらぴあ新人コンクール」と名称を変え、今や若手音楽家の登竜門として全国的にも認められるコンクールとなった。
そのほか、子ども達の器楽演奏やオペレッタなどの発表の場となっている「サマーコンサート」、社会人の成果発表の場となっている秋の「西風コンサート」、親子・家族で参加する「童謡歌唱フェスティバル」の開催など、幅広い年齢層に音楽に触れる機会を提供し続けている。
主催する演奏会は、誰でも気軽に楽しめるよう、手ごろな価格で提供され、音楽普及の役割を担っている。
広島文化賞贈呈式(集合写真)
2009(平成21)年11月26日(木)
鯉城会館ルビーにて