けんみん文化祭ひろしま'20文芸祭
トップページ けんみん文化祭ひろしま'20文芸祭 文芸祭 入賞・入選作品発表 【川柳】鴨田 昭紀 選

【川柳】題「競う」 鴨田 昭紀 選


※コンピューター環境で表示するため横書き表記としています。ご了承ください。

【特選】

作品 地域 お名前
競り合うて咲き競り合うて散る桜 府中市 山本 智志
【評】人生においても攻め時や引き時が極めて大切だと言われる。人生訓を桜に置き換えたリズム感のある佳句。
ライバルの樹をとび越えた奴凧 呉市 荒新 悠子
【評】ライバルとの熾烈な戦いに競り勝った喜びはひとしお。努力した結果がいつの日か報われる人生にも通じる。
兄弟で競った母のひざまくら 東広島市 寺内由美子
【評】幼少の頃に多兄弟が優しいお母さんを取り合った懐かしい昭和の光景が目に浮かぶ。ひざまくらに納得。
負け戦でしたやさしくなれました 福山市 田辺与志魚
【評】敵と全力で戦った後はお互いの健闘を称え合うノーサイド。スポーツに限らず何事もこうありたいもの。
流星と競う小さな願いごと 広島市 山下 天平
【評】一瞬で消える流れ星に祈ると願いが叶うと言う。課題に対する見つけが良く小さな願いごとが微笑ましい。

【入選】

作品 地域 お名前
蒼天へ子等の未来が咲き競う 廿日市市 山本くみ子
ライバルがいない手頃な田舎店 三原市 奥島 栄子
生きている限り競うている輪廻 広島市 津村 明正
表現を競う私の一行詩 広島市 吉川 徳子
一位にもびりにもかけるほめ言葉 広島市 日下 洋子
味よりもインスタ映えの勝つ料理 福山市 橋 泰子
年齢を脳と五体が競い合う 竹原市 石原 淑子
競い合うよりも分け合う歳になり 福山市 石井小魚二
おばさんと呼ばせぬ紅を選っている 広島市 川手 和枝
ライバルはすぐに弱音を吐く私 広島市 常國 喜好
観覧車競う世界をあざ笑う 福山市 牧本 敏秀
素っぴんの野菜が競う無人市 広島市 羽城 裕子
浮き沈み競って生きた人生譜 大竹市 越智志な子
果てし無い道励んでも励んでも 安芸郡府中町 山本 恵子
秒針と競争朝のパパとママ 広島市 有田 澄子
爺ちゃんが子とのゲームへ熱くなる 広島市 近末 夕子
勝ち馬と見れば競って乗りたがる 広島市 大杉 勇雄
もう一人のわたしと競う持久走 広島市 瀬戸れい子