靴下を脱いでもはいてる靴下は部活で出来た日焼けの勲章
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盈進中学校二年
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内海茉奈花
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【評】靴下の日焼けの跡を履いているとの表現が素晴しい。炎天下のグラウンドで練習に励んでいる姿が浮かんでくる。
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タンポポが夜になったら花をとじドレスのお店へい店したの
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庄原市立比和小学校五年
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永田 心結
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【評】咲いているタンポポをドレスに見立て、花を閉じるのを閉店と言う。その感覚が良いと思い選んだ。
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後ろから抱き着く弟冷たい手「つめたいね」ってぎゅっと握った
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庄原市立庄原中学校二年
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竹田 侑永
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【評】姉と弟の微笑ましい情景が目に浮かぶ。「ぎゅっと握った」に作者の弟への優しい気持がこもっている。
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休み明け私のあだ名はコーヒー豆そこまで焼けてないんだけどな
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呉市立呉高等学校一年
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井田 万葉
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【評】夏休みが終って新学期の始まった時の教室が見えてくる。あだ名からほどよく日焼けした可愛い作者が思われる。
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亡き友とかつて遊んだ廃校舎おとずれみれば彼岸花咲く
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県立三原高等学校二年
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佐藤 英斗
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【評】廃校舎は統廃合で廃止の小学校だろうか。遊んだのは低学年の時のように思う。彼岸花咲くと巧くまとめている。
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