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【川柳】自由吟 小島 蘭幸 選
※コンピューター環境で表示するため横書き表記としています。ご了承ください。
【特選】
| 作品 | 地域 | お名前 |
|---|---|---|
| 避難所の隅に子は寝る大の字で | 広島市 | 岡田 郁枝 |
| 【評】暗くなりがちな避難所での生活。何も知らずに大の字で寝る子にスポットをあてています。この子のためにも…。 | ||
| 百葉箱の中で劣化をする地球 | 尾道市 | 砂田 千春 |
| 【評】異常気象、自然災害、百葉箱は警告を発し続けています。一人一人が地球を守らねばならないのです。 | ||
| 来客へ白寿の母の薄化粧 | 尾道市 | 村上 和子 |
| 【評】世は正に百歳時代、白寿の今も立ち居振る舞いの美しいお母さま、薄化粧にもう脱帽です。 | ||
| ぷんぷんゲラゲラ妻は陽気な活火山 | 広島市 | 高東八千代 |
| 【評】この句は、ぷんぷんゲラゲラの措辞が光ります。いつも楽しくて陽気な奥様に救われているのでしょうか。 | ||
| 早朝散歩今日をスイッチオンにする | 福山市 | 田辺 豊子 |
| 【評】ルーティーンの早朝散歩から一日が始まるのです。スイッチオンに元気をいただきました。 | ||
【入選】
| 作品 | 地域 | お名前 |
|---|---|---|
| 敬具と結ぶどんなに海が荒れようと | 福山市 | 田辺与志魚 |
| 汗と涙忘れられないことばかり | 大竹市 | 堀 靖子 |
| 此処でいい其処でいいのだ自然体 | 竹原市 | 室 晃二 |
| 止まったままの時計あの日を語り継ぐ | 広島市 | 西永美智枝 |
| 豊かさの中で孤食が増えている | 広島市 | 福田 淳子 |
| ショートヘアもう恋なんて知りません | 福山市 | 一橋 悠実 |
| 自然を愛し自然に抱かれているのです | 尾道市 | 小川 道子 |
| 素のままで生きよう先が見えてきた | 三原市 | 大森 昭恵 |
| 梅雨の旅雨男対晴女 | 福山市 | 肥後 弘子 |
| 残業の灯りに星が負けている | 広島市 | 瀬戸れい子 |
| 働かぬ手だが合掌なら出来る | 竹原市 | 松田 栄香 |
| また一軒空き家となって虫時雨 | 広島市 | 正山 史明 |
| 桃色の紙飛行機に秘めた恋 | 県立賀茂高等学校二年 | 数佐 瑠美 |
| 慌てるな百歳までは三十年 | 福山市 | 開地 耕三 |
| 老々介護母も私もよく耐えた | 三原市 | 笹重 耕三 |
| 肩書がとれて優しい日をおくる | 大竹市 | 越智志な子 |
| ふんわりと笑顔で包みたい介護 | 広島市 | 常國 喜好 |
| ポケットに幸せだけを持ち歩く | 広島市 | 谷口 法子 |
| 急がないのに信号がみんな青 | 安芸郡府中町 | 山本 恵子 |
| 善人の顔して税の申告す | 広島市 | 山口 順子 |