けんみん文化祭ひろしま'18文芸祭
トップページ けんみん文化祭ひろしま'18文芸祭 文芸祭 入賞・入選作品発表 【俳句】竹下陶子 選

【俳句】竹下陶子 選


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小・中・高校生の部【特選】

作品 学校名 お名前
こどもの日家族みんなでかしわもち 廿日市市立佐方小学校六年 三宅 倫代
【評】子供の日に母親が作ってくれた柏餅を家族みんなで食べている。家族団らんの様子。
災害にたえた人々がんばって 福山暁の星小学校六年 阪田 壮志
【評】洪水か、土砂災害に耐えた人達が共にがんばっておられる様子は、感激である。
甲子園誰もが目指す栄光を 広島大学附属三原中学校一年 片山 翔太
【評】甲子園で戦う高校生たちは、同じように、誰もが優勝の栄光を希望にしているのである。
出たいけどこたつが僕を逃さない 福山市立福山中学校三年 林  憲生
【評】こたつに入ると、ぬくさにつつまれ、自分を放してくれない。
鳴らしても消えぬ煩悩除夜の鐘 呉市立呉高等学校一年 中岡 陽菜
【評】お寺に初詣して、除夜の鐘を鳴らしても、自分の持っている、煩悩は消えて行かない。

小・中・高校生の部【入選】

作品 学校名 お名前
セーターをばあちゃんがあむありがとう 大竹市立大竹小学校二年 古泉 佑盛
ひまわりはたいようみたいにているな 大竹市立大竹小学校三年 名倉 侑汰
花火だな一万人が見ているよ 大竹市立大竹小学校三年 山本 健瑠
チューリップ花をさき終え実を作る 大竹市立大竹小学校四年 櫟原 悠介
にじが出たにじの世界に行きたいな 大竹市立大竹小学校四年 内海 奏志
夕やけに赤とんぼがかくれてる 東広島市立木谷小学校五年 小林 莉緒
海びらきいかだにのってあそぼうよ 大崎上島町立大崎小学校三年 森田 瑛大
セミたちが応援しているテスト前 大崎上島町立大崎小学校六年 カリストリ花蓮
いつにでも笑顔忘れず生きたいな 広島市立楠那中学校二年 吉田 悠馬
踏切で揺れる陽炎汽車通る 福山市立福山中学校三年 羽原 涼太
桜咲く人との出会いに胸躍る 広島市立楠那中学校二年 田村 菜桜
雨がふり暑さしのげるわけがない 福山市立千年中学校三年 廣島 史哉
オリオン座夜空に輝く砂時計 山陽高等学校二年 出口 優斗
入道雲夏への期待がふくらむよ 県立竹原高等学校三年 平  祥奈
天高く歓声響く甲子園 県立尾道北高等学校一年 岩市  歩
梅雨の日の予期せぬ被害に辛い日々 県立三原高等学校一年 藤井  萌
語り合い先祖うやまう墓参り 県立三原高等学校一年 日高 功大
暗闇で線香花火が躍つてる 清水ヶ丘高等学校三年 折田羽衣来

一般の部【特選】

作品 地域 お名前
神となりし叔父の享年終戦忌 福山市 肥後 弘子
【評】この大戦で戦死されたのであろう。享年は判らないが、靖国神社の神となられた叔父さんを偲ぶ、終戦忌である。
梅雨豪雨日増しに増える死者の数 福山市 毛利 秀子
【評】毎日梅雨の豪雨でニュースを見れば、毎日のように死者が増えている。暗い毎日である。
伝言を壁に残して被爆死者 福山市 杉之原壽美子
【評】必死に生きようとする被爆者が命をおとす寸前に壁に書き残した言葉が書いてあった。
梅雨夕焼弁財天の頬染めし 尾道市 石倉登喜子
【評】弁財天が池に立っておられた。お顔が夕焼に照らされて、美しい。
父の日のなかりし頃の父恋し 大阪府吹田市 出口 政春
【評】昭和五十年頃から始まった行事で、それ以前は父の日は無かった。早く父を失った作者は父を感謝している。

一般の部【入選】

作品 地域 お名前
爺と婆昭和を語る終戦日 福山市 白鳥 典男
継ぐ者のなきままたわわ蜜柑山 安芸郡府中町 石橋 康徳
造船の町鉄色に梅雨降れる 福山市 坂田 尚子
新涼や小さき荷を背に独り旅 呉市 八條 順子
聖堂に迷いこんだる夏の蝶 呉市 西原 久子
叱られて金魚に愚痴る子供かな 福山市 久保 紘子
おむすびを大きく握り水見舞 福山市 嶋山 洋子
罹災者の魂か列なす曼珠沙華 安芸郡府中町 大久保信子
せせらぎを追ひつ追はれつ恋螢 広島市 辰市 信夫
草餅を作る母の手なつかしむ 広島市 隅岡芙美子
苗を手に一人田に入る母の背よ 安芸郡府中町 堀田屋
原爆忌高校球児黙祷す 安芸郡府中町 藤山 道子
土砂未だ残れる町や蝉時雨 呉市 浅原 慧子
窓開けて遺影に見せむ良夜かな 福山市 北村  梢
古町を夕凪包み込んでをり 福山市 田 富美
風薫る楡の大樹や農学部 千葉県船橋市 折田 利夫
八月やスコップ置きて黙祷す 三次市 前原 俊五
寂しさや息子に譲る墓掃除 福山市 山本 豊心
山崩し人を呑み込み出水急 福山市 内海 時唯