けんみん文化祭ひろしま’14文芸祭
トップページ けんみん文化祭ひろしま’14文芸祭 文芸祭 入賞・入選作品発表 【俳句】竹下陶子 選

【俳句】竹下陶子 選


※コンピューター環境で表示するため横書き表記としています。ご了承ください。

小・中・高校生の部【特選】

作品 学校名 お名前
出られないこたつのちからおそるべし 呉市立呉高等学校一年 小野 優太
【評】炬燵からなかなか出難い自分を詠った句で、それは炬燵の温さが自分の体をとりこにしている力と見た。
ふらふらと蚊さえよろめく熱帯夜 県立忠海高等学校三年 古賀 幸浩
【評】三十五度を越す熱帯夜の蚊でも、その暑さによろよろ飛んでいる様子を発見した感性の深い作品。

小・中・高校生の部【入選】

作品 学校名 お名前
パタパタとうちわの風をかあさんに 福山市立川口東小学校二年 坂井 勇一
カブト虫でっかいつのでチャンピオン 福山市立川口東小学校二年 関川 康太
たけの子に三日で負けたせいくらべ 廿日市市立宮園小学校五年 三上 雄仁
風りんは歌いおどって楽しそう 坂町立横浜小学校三年 福田 直純
せん風き風に向かって声を出す 坂町立横浜小学校三年 山田祥太郎
かみなりがあちらこちらでどなり合う 坂町立横浜小学校三年 齋藤 心晴
遠足でべんとうあけたらさくらちる 坂町立横浜小学校三年 石堂  光
宿題をやろうとしたらせみがよぶ 尾道市立吉和小学校三年 濱中 友里
新しい麦わらぼうしすぐぬげる 尾道市立吉和小学校三年 中村 光咲
ひまわりの視線はいつも太陽に 広島市立五日市観音中学校三年 小野結衣花
燕の子外の世界をのぞきみる 福山市立神辺中学校三年 神原 萌希
梅雨明けて響く小川の水の音 尾道市立美木中学校三年 伊場 隼人
夕涼み蚊取り線香傍らに 県立忠海高等学校二年 有田はるか
せみの声祖父と取った日思い出す 県立忠海高等学校二年 近下あずさ
盆提灯明かりを灯し祖母想う 県立庄原格致高等学校二年 森永 朱莉
夏休み毎日汚したユニフォーム 県立庄原格致高等学校二年 白根 雄太
暗闇を驚かしたる案山子かな 清水ヶ丘高等学校一年 橋本恵里奈
夕焼に帰る子どもの影法師 清水ヶ丘高等学校二年 楠田 暁美
夏空に高く響くよ打球音 呉市立呉高等学校一年 堀川 晴香

一般の部【特選】

作品 地域 お名前
初ひばり雲の中から生まれけり 福山市 岩元  剛
【評】初雲雀の声はのどかで春らしい。如何にも雲から生まれたかの様に囀っていると感じた。詩的な表現である。
父母の仏と一夜走馬灯 福山市 佐藤 静枝
【評】お盆の十三日は迎火を焚いて仏の父母を迎え、仏間には盆提灯や走馬灯を灯し、一晩を父母の精霊と過ごす作者。
立たせたる風の見つけし糸とんぼ 三原市 成末知歌子
【評】わずかな風で飛び立った糸とんぼを「風のみつけし」と詠いあげた詩人としての巧みな技量が心惹く作品。
卒業の袴が町を闊歩する 福山市 佐藤 浩子
【評】卒業の袴と言えば、大学生を想像する。めったに見ない袴を着た和服の乙女が革靴で町を闊歩している。
泣き相撲行司泣かせや子供の日 福山市 山本 豊子
【評】子どもの日に土俵上で早く泣いた方が勝ちという「泣き相撲」の行司こそ土地の風習とは言え、大役であろう。

一般の部【入選】

作品 地域 お名前
夏帽子被せ直して涙ふく 広島市 出口 政春
母知るや古き町名原爆忌 広島市 品川 映子
亡き夫を思はず呼べり雪景色 広島市 爽 いずみ
新しき遺影とともに冬ごもり 広島市 森本 弘子
素盞嗚の神の荒ぶる神輿とて 福山市 世良 正子
平和への想ひ新たに花火の夜 尾道市 西河 弘子
星月夜宇宙旅行も夢ならず 福山市 佐藤 笹女
忘られぬ過去へ黙祷原爆忌 福山市 佐藤三重子
母の日やどちら様かと母の問ふ 三次市 渡里トモ枝
わだつみのこゑとなりたる夜光虫 福山市 三好 一空
手作りの筏で島へ子らキャンプ 尾道市 浜本真知子
地の~に西瓜叩いて聞かせけり 広島市 岡村 竹畔
はいてみる祖父の遺愛の桐の下駄 広島市 中島 洋子
初めての袴戸惑ふ七五三 福山市 毛利 秀子
堰落ちる水を月光さかのぼる 広島市 清水亀美恵
無限大の大の形に昼寝の児 福山市 大塚 文枝
禰宜祓ふ幣に百日の風光る 福山市 中島三喜子
語部としての半生生身魂 福山市 杉原 芳子
女王花逢魔が時を純白に 福山市 早間 幸枝
不明者の捜索つづく雨月かな 福山市 貝原 玲子