【評】新しい風には、なぜか馴染めない。洗いざらしの風なら、歳のせいかぴったりだ。定年後の僕は、変わったな。
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【評】父ははの歩んだ道をひたすら進む。迷わぬようにと残された地図を辿る。愛情の深さがにじみ出る。
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【評】一日が辞書から始まり、一日が辞書から終わる第二章。どのページを開いても、にっこりと笑ってくれる。
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【評】苦境の昭和史にも、花を添える少女時代の一コマがあった。夕焼けに染まるおかっぱの頬っぺが、光ってた。
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【評】トタン屋根を叩くような大粒よりも、むらさきに煙る雨がいい。其の上、四季折々の匂いなんて、幸せ。
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