【評】「よく笑う花」は最愛のひとであろう。「響き合う」が生き生きと感じられる至福に富んだ見事な佳品。
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【評】亡き父母の「残響」に、「残像」をこえた追慕の念が窺われる。リフレインによる情感の昂揚に共振させられた。
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【評】甲冑を脱ぎほっと一息、仰臥の耳に聴こえてくるのは虫たちの声「いのち」にしみじみと響く。無常観に魅せられた。
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【評】声喩は感性のレトリックと云はれているが、この句の「ビンビン響く」も強烈に読者に迫ってくる。感動を受けた力作。
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【評】屋久杉を彷彿させる雄大さがこの句にはある。それはまさに老雄にも似たり、踏み締めている大地は微動だにしない。
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