福山城博物館友の会(レポート)

2024.11.08 アーティスト

阿部家旧藩士の古文書を解読中

 皆様、こんにちは。広島県立文書館文書調査員の野毛(のも)でございます。
今回は、「福山城博物館友の会」の活動についてレポートいたします。かくいう私も福山城博物館友の会の会員で、本年度より理事を拝命しており、いつも大変お世話になっております。

 友の会の主な活動としては、講演会、研修会、名城巡り、史跡巡りなど、古文書の解読と福山城のボランティアガイドの活動がございます。
 古文書の解読は数チームに分かれ、福山城博物館蔵の古文書の解読を行い、その成果を解読集として発刊しています。今年は第41集として『中村家日記(六)』を刊行しました。これだけの長い間、継続出来ているのは、個々の会員の努力と、事務局の協力、郷土に対する愛情の表れではないでしょうか。そして何より分からない字や読めなかった字が読めた時の悦びというのは、何とも言えない達成感があります(切実)


「福山城博物館友の会【公式】X(旧Twitter)より転載」

 ボランティアガイドの活動は、福山城を訪れた皆様により深く楽しんでもらえるよう、30分と60分コースで、福山城の魅力を詳しくそして熱くガイドいたします!!
 特に毎年「文化の日」に行われる伏見櫓の特別公開では、普段入る事の出来ない伏見櫓に入れる貴重な機会で、ボランティアガイドもお手伝いしております。伏見櫓に入れていつもテンションが上がっているのは私だけではないでしょう。


「福山城伏見櫓内部の説明をする筆者」

 また、毎年『福山城博物館友の会だより』という会報を発行しており、会員の研究の成果、活動状況などを発表しております。ちなみに先般のひろしまアートラウンジ講演会で発表した伏見櫓について書いた論文も、友の会の御協力で早稲田大学の資料調査を行った成果になります。こちらは『福山城博物館友の会だよりNo,54』に詳しく掲載されておりますので、ぜひ御覧ください。

 さて、2024年11月17日まで、福山城博物館では特別展「青年宰相 阿部正方」の真っ最中です。阿部家藩主としてわずか14歳で家督を継ぎ、幕末の動乱の中、長州征討に向かった福山藩。阿部家藩主で唯一、福山市北本庄に墓地がありますので、ぜひお参りに訪れてみてはいかがでしょうか。友の会に入会すれば常設展や特別展など無料となりますので、ぜひご入会ください!!

福山城博物館友の会 https://fukuyamajo.jp/guide/associates/
福山城博物館友の会【公式】X(旧Twitter) twitter.com/fukuyama_castle
福山城博物館友の会【公式】Instagram Instagram.com/fukuyama_castle


特別展「青年宰相 阿部正方」チラシ