ひろしまアートラウンジ講演会「備後福山城の魅力」を終えて
2024.10.20 アーティスト講師:野毛幸司氏(広島県立文書館文書調査員)
皆様、こんにちは。令和5年度「広島文化新人賞」をいただいた、広島県立文書館文書調査員の野毛(のも)でございます。
去る7月13日、ひろしまアートラウンジ講演会「備後福山城の魅力」を開催し、無事に終えることが出来ました。
想定を超える超満員で、御来場いただいた皆様には多くのお気遣い、御迷惑をおかけいたしました。この場を借りてお詫びと感謝を申し上げるとともに、皆様の福山城に対する関心の高さを実感でき、大変うれしく思っております。
さて、当日の講演の内容ですが、長年の研究の成果から福山城の魅力、日本城郭史における重要性をお話いたしました。
特に日本の城郭史上、貴重な存在である福山城伏見櫓について、新たに発見された江戸時代の修理記録、早稲田大学蔵の伏見櫓に関する論文によって、福山城伏見櫓が伏見城より移築されたという根拠となる「松ノ丸ノ東やくら」の刻字がもう1ヶ所あったこと、また新たな見解として伏見櫓が伏見城天守を移築した可能性について発表いたしました。
そして何より、伏見城研究の第一人者でもある京都府立京都学・歴彩館の若林正博様に御参加いただき、伏見城と福山城との比較、伏見城の重要性についてもお話いただきました。改めて伏見櫓の存在がいかに貴重であるかを再確認できました。
当日の講演は下記のYouTubeにて公開しております。
新発見「備後福山城の魅力」第1部 ひろしまアートラウンジ事業 講演会 YouTube
第2部の若林様との対談は、後日アップいたしますので、今しばらくお待ち下さい。
御協力いただきました皆様、御来場くださいました皆様、そしてYouTubeを御覧いただいた皆様、本当にありがとうございます。
今後は同じく伏見城から移築された福山城内の建築について、また神辺城についてもより研究を深めれればと思っております。
今後とも研究に日々精進いたしますので、良き報告が出来ればと思います。
野毛幸司さんのプロフィールへ→
講師:若林正博氏(京都府立京都学・歴彩館)