株式会社ソルコム

2024.07.01 企業等

株式会社ソルコム本社社屋

 公益財団法人ひろしま文化振興財団では、財団の活動に対し、ご理解とご協力をいただけるよう会員制度「ひろしまメセナ会」をつくり、広く皆様のお力添えを求めております。会費は、文化活動団体への助成や広島文化賞の贈呈などの継続事業、県民や企業が求める芸術文化の普及と向上に向けた事業の財源として活用しております。
 「ひろしまメセナ会」に入会いただき、当財団を応援していただいている企業の皆様をご紹介するズームアップシリーズ、今回は、
株式会社ソルコム様(広島市)です。




 「株式会社ソルコム」は、1947年創業の「広島建設工業株式会社」、1957年創業の「光和建設工業株式会社」が2001年に合併し誕生しました。2019年に株式会社ミライト・ホールディングス(現在は株式会社ミライト・ワン)と経営統合し、グループ連携により幅広い分野の技術、サービス、商材の全国規模での競争力強化を実現しました。

 事業内容は、環境ソリューション、再生可能エネルギー、環境土木、災害対策ソリューション、インフラDX・高度化ソリューション(水道・道路)などの案件に携わる社会インフラエンジニアリング事業、お客様の課題解決に向けたソリューション提案を行うソリューション事業、お客様へのソリューション提案に必要な要件定義、システム設計などの業務や、各種業務のDX化・AI化等のシステム設計・開発などの業務を行うシステムエンジニアリング事業、通信キャリアの光回線設備、ビル内通信設備、移動通信基地局設備、地下管路設備など情報通信設備の構築・保守を行う通信インフラエンジニアリング事業を行っています。
 中国地方を基盤とする企業であり、グループ会社6社を含め、約1,780名の従業員が活動しています。

 長年培ってきた通信インフラ事業における確かな技術力とICT+創造力でまちを支え、「街づくり・フルバリュー案件」による事業拡大を図ることとしています。
 その一つの取組みとして、2023年には、再生可能エネルギーの導入推進に向けた「自己託送」の実証運用をミライト・ワン グループで開始しました。

 自己託送は、遠隔地にある自社発電所で発電した電気を、送配電ネットワークを介して自社の需要場所に送電する仕組みです。電気の需要場所において太陽光発電設備を設置するための屋根や空き地のスペースを確保することが難しい場合においても再生可能エネルギーを利用できる手段としてニーズが高まっています。自己託送によりCO2の排出量を削減できるだけでなく、自社発電所の電気を使うことにより電気料金の削減も期待されます。更には、自己託送で消費した電気には燃料調整費や再エネ賦課金が発生しないことから、原油価格による電気料金の上昇リスクを抑えるメリットもあります。
 
 自己託送を実施するためには送配電事業者との契約や広域的運営推進機関への事業者登録、日々の発電計画の提出等、各種手続きが必要となります。今回の自己託送の実証運用を通し再エネ活用の自家発電・自家消費に取組むお客様へワンストップでサービスをご提供するためのノウハウ蓄積に向け、ミライト・ワン グループ内で実証運用致します。         
                                           

株式会社ソルコム 代表取締役社長
大橋 大樹


写真①                                         写真②

写真①:社会インフラエンジニアリング事業(屋根上太陽光発電設備の構築)「太陽光電池モジュール約2000枚(740kW)を工場の屋根上に設置し、自然エネルギーを活用した自家消費型発電設備の構築工事実績」
写真②:通信インフラエンジニアリング事業「名神高速道路、新名神高速道路、京滋バイパスにおいて非常電話を撤去し、路側情報伝送装置、無線LANアンテナ、車載無線機の新設工事」


自己託送の運用イメージ