粟根 昭二郎
Awane Shoujirou
広島文化賞受賞者
広島県三原市生まれ。
- 雀の額と風神雷神七宝
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今は亡き重要無形文化財保持者(人間国宝)の方より「明治の七宝は尾張七宝だけど、昭和平成の七宝は粟根だネ」と言われた言葉に励まされ、昔の国宝の絵画や七宝を、私なりの新しい技術で模索したり七宝作品の魅力や、作る楽しさを知っていただけるよう七宝教室などを開き頑張ってきました。
1990(平成2)年 広島国際会議場の完成に合わせ、広重の「東海道五十三次六曲七宝屏風」の制作を依頼され、妻知恵と共同制作完成。地下1階に展示されています。
1995(平成7)年 ドイツ・ハノーバー市主宰で、ケストナー博物館において「日本との出会い 粟根昭二郎七宝展」を開いていただいたお礼に、展示した「風神雷神七宝飾皿」を寄贈しました。
2001(平成13)年 皇太子殿下・同妃殿下に「七宝菓子器 安芸」を献上しました。
2017(平成29)年 臨済宗大本山建仁寺(京都)に所有の俵谷宗達作の国宝「風神雷神屏風」を模写した「風神雷神七宝飾皿」(37センチ)を小堀管長様がご覧になり「こんな七宝は見た事がない」と言われ、とくに銀箔地の上の雲の表現をお褒めいただきました。そこまで七宝の難しさなどを理解していただけた事に大変驚き大変嬉しく、建仁寺に献納することにしました。
〔提供可能な内容:七宝制作講習会。七宝作品の注文づくり。作品の展示。七宝作品の販売。〕
略歴
1927(昭和2)年 広島県三原市糸崎町に生まれる
1965(昭和40)年 独学にて妻知恵と七宝を始める
1970(昭和45)年 広島七宝教室を南区宇品御幸に開設。その後現在地に移転
1974(昭和49)年 第1回粟根七宝工芸展を天満屋広島店で開催。2018年第64回粟根七宝工芸展に続く
1975(昭和50)年 福山七宝教室を三吉町に開設。第2回粟根七宝展を天満屋福山店で開催(以後交互に開く)
1977(昭和52)年 日本伝統工芸展初入選
1979(昭和54)年 中国と国交回復文化使節団員として訪中、七宝工場を視察
1981(昭和56)年 広島市婦人教育会館5階ロビーに七宝壁画を依頼され、制作参加希望者(婦人)に制作指導
1982(昭和57)年 中国七宝協会設立、会長に就任。現在に至る
1983(昭和58)年 第1回中国七宝協会展 広島県立美術館ほか。2018年第36回展に続く
1984(昭和59)年 日本工芸会正会員 工芸会七部会幹事 工芸会中国支部常任幹事 審査員
1986(昭和61)年 国際陸連主催 第1回国際駅伝広島大会の記念品として七宝額制作
1988(昭和63)年 広島県美展審査員
1991(平成3)年 ドイツ・ハノーバー市制750年記念祭に広島市文化親善訪問団員として妻知恵と参加
1992(平成4)年 東京美術工芸万博特別招待 粟根昭二郎七宝展 東京晴海国際見本市会場
1995(平成7)年 広島今昔四曲七宝屏風:広島国際会議場地下2階/昭二郎「今」、仁志(長男)「昔」共作
2008(平成20)年 日本工芸会退会、同中国支部退会、ほか各役員役職辞退。以後自由制作
2012(平成24)年 飾り皿 風神 雷神 制作
【受賞歴】
1994(平成6)年 広島市文化功労者表彰
2000(平成12)年 日本工芸会中国支部展・金重陶陽賞
2003(平成15)年 第23回広島文化賞
2004(平成16)年 第61回中国文化賞・広島県地域文化功労者表彰(広島県知事)
2005(平成17)年 地域文化功労者表彰(文部科学大臣)